有名になればなるほど倒産してしまう会社の特徴と防ぎ方
有名になれば会社の売り上げは上がり、地名度も上がり、採用もうまくいくと思われがちです。しかし、売上が上がっても採用がうまくいったとしても、業績が悪くなり、最悪の場合は倒産してしまうケースがあります。今日は、有名になればなるほど倒産してしまう会社の特徴とその防ぎ方について詳しく解説していきます。
有名なのに大赤字 一体なぜ?
有名になると会社に何が起きるのでしょうか。1つ目は、ブーム取材の可能性があるということです。メディアは、会社自体に面白いポイントがあったり、地域に関する面白い関連性があるといった会社を好んで取材します。しかし、このブーム取材によって一時的に売上が伸びても、その後に会社が傾く可能性があります。
2つ目は、取材・掲載を見ているのは競合だということです。自社の商品やサービス、会社の情報を競合に知られてしまうリスクがあります。競合が参入してきて、自社の売上が奪われる可能性があります。
3つ目は、急激な売上拡大が招く悲劇です。取材を受けて一時的に売上が伸びても、それに対するサービス提供体制や人材育成が追いついていないと、サービスの質の低下や人材の採用難などの問題が起きる可能性があります。
実力こうして会社の業績は傾く 実際にあった会社の事例
ある健康食品のECサイトを運営する会社の事例をご紹介します。この会社は、ウェブマーケティングの知見を生かしてアフィリエイトやネット広告で集客を行い、インフルエンサーマーケティングを活用して健康食品の販売を伸ばしました。その結果、年間売上100億円近くまで成長しました。
しかし、この会社にも問題がありました。1つ目は、メディア露出によって自社の手法を丸裸にしてしまったことです。競合に情報が漏れ、元幹部が独立して同じ商品を低価格で販売するようになりました。2つ目は、メディア露出によって社員の不満が溜まってしまったことです。3つ目は、インフルエンサーマーケティングの弊害です。インフルエンサーに過度に依存した結果、ファン以外への販路開拓ができず、広告費用も膨らんでしまいました。
この結果、会社の業績は一気に悪化し、社員数は100人から30人まで減少し、現在は赤字を抱えるまでに至っています。
有名になる時に気をつけて欲しいポイント
では、有名になる際に気をつけるべきポイントは何でしょうか。
- メディアの前では、現在好調な施策の詳細は話さない。過去の成功事例を話す。
- メディアを見ているのは競合であることを意識する。競合が参入してくる前に、新しい事業を立ち上げておく。
- 取材を受けるタイミングは、新しい金脈が発掘されている状態になってからがベスト。
これらのポイントを意識すれば、有名になっても会社を傾かせることなく、ブランディングやPRの効果を最大限に活かすことができます。
有名になれば売上や採用が伸びる一方で、会社の業績が悪化する可能性もあることを忘れずに、しっかりとしたリスク管理を行っていくことが重要です。
Made with VideoToBlog